ドイツ、スイス滞在記・No1(平成13年7月6日〜7月14日)
古城・宮殿・教会・赤レンガの家並み・アウトバーン ドイツ、スイス滞在記・No2へ TOPページへ戻る
■私の長男が、ドイツのシュツットガルトにある会社に出向しているので、その郊外(Ditzingen)の
アパートに5泊、スイスに2泊した滞在記です。
★ドイツ西部の、シュツットガルトは(Stuttgart)人口約60万人で、フランクフルトから飛行機で40分、
南ドイツではミュンヘン次ぐ大都市で、ベンツ、ポルシェの本社がある。
◆ドイツは、シュツットガルト市内(ベンツ本社の中にベンツ博物館がある、その駐車場に無料バスが迎えに来る、
入場も無料、ポルシェ博物館も無料)と古都・ハイデルベルク(ネッカー川を望む、通称哲学の道から聴く、
数多くの教会から聞こえる鐘の音は何ともいえない気分)と、
ローデンベルク(城壁に囲まれた旧市街は中世都市がそのまま残されている)に行ってきた。
どちらも、日本人観光客を多く見かけた。団体は日本人か、韓国などのアジア系観光客でした。
また、ほとんどの家の窓には、花を飾っていて古い家並みとマッチしている。
シュツットガルト中央駅のタワーの上には、ベンツのマークが取り付けてある。
土曜日の午後、シュツットガルト中央駅から宮殿広場までの歩行者天国のメインストリートは多くの人出で、
ごった返していた。
日本でいえば渋谷か池袋の繁華街に近い人出であり、ドイツの若い人は、日本の若者ほど派手ではなく
服装の色は地味で、実用性を重視している思われる。
★駅前、観光地は駐車場が充分に整備されており、しかも安い!(120円〜360円)。右側通行の道路は、
うまく合流出来るように造られており、右折時には信号が少ない。歩道(自転車道)が併設されている。
緑が多く電柱は無い。この地方は超高層ビルは無い(10階建くらいまで)。市の中心部以外は建て込んでいないので、
ゆったりしている感じである。(人口密度が低い)。
土、日は食事をしながら昼間からビールや、コーヒーを飲みながら会話を楽しみ休日を過ごしている。
ャガイモと牛肉か鶏肉、ソーセージ、などの料理が1つの皿で出される。
日本語メニューのあるレストランも何軒かある。土曜日、商店はレストランを除き、
4時で閉店。日曜はレストランを除きほとんどが休み。
どこの市や町にもいくつもの教会がある。歴史的に価値のある古い建造物が多く、改築中の物もある。
平日礼拝に訪れる人は年輩の人がぼつぼつで、あとは観光客である。日本の神社仏閣などの観光施設の様相です。
内部はやや暗いが、その歴史を感じる。科学文明の発達した現代では救済力は乏しく、
もはや適応しにくいのではないでしょうか。
しかし、「汝の隣人を愛せよ」という、キリスト教の愛の精神が根付いているのか、
ドイツ人は、優しい!(写真を撮っていると、撮ってくれる)横断歩道を渡り出すと、
必ず車が止まるなど、町を歩いていてもマナーがいいと感じた。
やはり精神的なバックボーンというのは、人間にとって非常に重要だと思う。
◆1週間、長男の運転で1600Km走行。(車はフォルクスワーゲンゴルフ)その間、渋滞は3回。
トラックの横転、タイヤパンク車両、工事後と夕方のラッシュ。アウトバーンが縦横無尽に整備されていて、
幹線道路は3車線。料金所がなく、無料の高速道路というのが、何と言っても素晴らしい!
(スイスは年間2800円を払って、フロントガラスにステッカーを貼る)
◆高速道路 (アウトバーン)を走行すると、町と町の間は広大な丘陵・田園・畑・森の景色が続く。
日本のように、ゆっくり走ろう・・・、眠くなったら・・・という看板は無い。
P、GSまで何キロ、何市まで何キロ、何の出口というあっさりした標識のみです。
また、道路沿いに広告看板はほとんど無い。
唯一マック(マクドナルド)の看板を見つけた。マックのセットは約500円弱、やはり日本のように繁盛している。
120終わりという標識を見つけたが、後は時速何キロで走ってもいい。
ベンツとかアウディー・フォルクスワーゲン・オペル・BMWなどのヨーロッパ車が150キロ位のスピードで
どんどん走って行く。
かなり危険な運転をしていて、ハラハラする。日本車、米車も時々見かけるが、日本のような軽自動車はない。
トラックは、日本の4t車程度のボデイーを2つ連結したトレーラー形式のものがほとんど。
日曜日にはトラックは走っていない。夏休みの人が、キャンピングカーを牽引している車を多く見かけた。
風力発電機が数ヶ所、丘の上に見られた。ドイツの風力発電量は611万Kw。
日本は13万Kw(全発電量の0.1パーセント) 家庭用電源は220V、さすがにパワーがあり、お湯が沸くのが早い。
★ドイツの消費税は16パーセント、税込み表示でドイツマルク(DM)とユーロの両方の表示がされている。
値段の表示は小さく、特売品などのPOPはほとんど無い。総菜などの加工された食品は少ない。
スーパーのレジの女性は座っている。
日本では無料の買い物袋は有料なので、各自持参している。
GS(ガソリンスタンド)の中にコンビニがあり、日本のようなコンビニ単独の店は無い。
ガソリンはセルフ給油方式で、値段は日本と同じ程度。
ドイツの町や道路には、空き缶などのゴミがほとんど落ちていなくて綺麗だ。
ゴミは、紙、ビニール、生ゴミ、その他と別々の決められた収集箱に入れる。
★ドイツ(ヨーロッパ)は、個人主義の発達と、自己管理(自己責任)がしっかりしている国ではないでしょうか。
自信と誇りを持って、生活をエンジョイしているように思われます。日本もドイツ(ヨーロッパ)の良い面を見習って、
ライフスタイルなど今一度、見直してみてはどうでしょうか。
◆世界第二の経済大国日本、自己管理(自己責任)をしっかりとして、あくせくせず、
未来への明確なビジョンを心に描き、もっと充分に自信を持って生きて行けばいいと思います。
それにはドイツ(ヨーロッパ)のように、しっかりとした精神的支柱も必要ではないでしょうか。
また、交通渋滞緩和のためには、日本では料金所を全部無くすることは難しいとしても、
料金所を削減する方法をよくよく考えて欲しいものです。
スイスのステッカーを貼るのも、一つの良い方法だと思います。
最後に、クリーンエネルギーとしての、風力発電装置の増設を望みます。
*日本円換算は、1マルク60円、1スイスフラン70円で計算*
◆長男が1年間、ドイツに住んだ感想。
・店の店員のサービスが悪い(最小限のサービスしかない)
・自分の言いたいことをしっかり言う(ちゃんと意見を持っている)
・基本的に勤勉な人が多い
・緑が多い
・アウトバーンが便利 とのことです。 平成13年7月27日制作